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検索と発見のためのデザイン #search

先日『検索と発見のためのデザイン』(日本語訳バージョン)を読みました。

この本ではタイトル通り主に検索のデザインについて書かれています。また、様々な検索サイトのデザインが紹介されていることが特徴です。

 

第1章:パターン認識

検索とはなにをもたらすのか。検索ボックスの話が面白かったです。検索ボックスはただキーワードを入力する四角い箱ではないことがよくわかりました。また、前作の本の主題だったファインダビリティについて詳しく取り上げられています。検索とはファインダビリティの極限であり、それを実現するデザインとは何なのかについて説明されています。

 

第2章:検索の解剖学

検索の情報アーキテクチャをどう設計するか。デザイナーだけでインターフェースをきめるのではなく、エンジニアやユーザとともに検索エンジンや検索するコンテンツに応じて柔軟に考えていくことがよりよい検索の向上につながるといったことが書かれていました。

 

第3章:行動

ユーザーが存在する検索サイト(例えばAmazonVolkswagen UK)でどのようにユーザーが行動するかについて。15サイト程紹介されているのですが日本では馴染みのないサイトばかりですごく参考になりました。特にVolkswagen UKのフィードバック形式のサイトは一瞬見ただけでも使いやすそうでした。また、iPhoneの「氷山の一角」や「先取りターゲット」には驚きました。

 

第4章:デザインパターン

今ではよく見られるオートコンプリート、ファセット型、詳細検索、パーソナライズ機能が紹介されていました。他にはベストファースト、横断検索、ページネーションについて書かれていたのですがこの3つは今の私にとってとても参考になりました。特にページネーションについては、なぜデフォルトでオートページネーションにしないんだろうと思っていましたが(この前Google検索に拡張機能でオートページネーションを使用していてクリックする手間が省けて便利だなと感じていました。)この第4章を読んで理解することが出来ました。ズーム型ユーザーインターフェース(ZUI)は初めて知りました。

 

第5章:発見のエンジン

検索とセレンディピティ(偶然のすばらしい発見に巡り合うこと)。第5章では25以上ものサイトについて紹介されていることも特徴です。特に興味を惹かれたのは、IBMのソーシャル検索(検索の改善)、Urbanspoonのスロットマシン検索(シェイクによる検索)、Modistaのファッション検索(検索と娯楽の結びつけ)、ChemSpiderの化学者向けの検索エンジン(専門的な検索)、キオスク端末のRedboxとKroger(検索を省くと絵で探す機能)はこの本を読まなかった限り知り得なかった情報だと思います。

 

第6章:触れる未来

検索の未来。五感を使った検索やテキストの文脈を読み取って回答する検索や見張り番検索など。検索をよりよりものにするにはANDの才能を大切にすると書かれていたことが印象的でした。

 

この本は『アンビエントファインダビリティ』と同じ著者(peter morville)さんが書いており翻訳も同じくasanoさんです。(前作の感想Ambient Findability #search - めも)。

Peterさんとasanoさんに感謝します:)

 

www.oreilly.co.jp